先日、北海道の最高峰・旭岳で初冠雪が観測されました。山麓では、紅葉も見頃のようです。秋は、どことなく哀愁を感じさせてくれます。自分自身を見つめる絶好の機会かもしれません。
 法然上人(1133〜1212)のお言葉に「はじめには我が身のほどを信じ、のちには仏の願を信ずるなり」とあります。「我が身のほどを信じ」るとは、自らを深く見つめるということでもあります。たとえば、好意のある人を心の底から信じようと思うとき、その人のことをよく知り、理解しようとします。やみくもに、何も知らないのに人を信じることは、危険であり、本当の意味で信じるということにはなりません。このように「信じ」るということは、その対象を深く見つめ、よくよくわかるということなのです。
 色とりどりの紅葉を眺めつつ、「今年の自分」を見つめてみたいこの秋です。
(2016年10月)
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