最近ではあまり目にすることはなくなりましたが、お正月に百人一首のかるた取りをしたという思い出をお持ちの方もあるでしょう。その百人一首の作者のひとりに、式子内親王がいます。今月の言葉は、法然上人(1133〜1212)が式子内親王に宛てたお手紙の一節です。
 わが人生悔いなし≠ニ言って一生を終えることは、すばらしいことです。しかし、本音のところ、こう思える方はどれほどいるでしょうか。私たちは、ほとんどの場合、多かれ少なかれそれぞれ悔いを残しつつ、この世とお別れする身ではないでしょうか。
 お念仏を申す者同志は、たとえ悔いある人生だとしても、お浄土で再会し、「あんなこともあったね」「こんなこともあったね」とこの世の憂いを晴らし、真実のやすらぎを得ることができるのです。
 今年も、一瞬一瞬の今を大切に、お念仏申す一年にしたいものです。
(2018年1月)
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