このご法語は、法然上人(1133〜1212)が75歳の時、土佐に流罪が決まり、京都を離れる際に弟子たちにお示しくださったものです。悲しみの尽きないこの世の中をきらい避けようとしても、存在し続けるのがこの人生です。また、長く生きたいと思っていても、終わりが必ずくるのも私たちのあり方です。まさに、私たちは矛盾を生きています。
 生きるということは思い通りにならないと決着したとき、私たちの生き方が変わるのだと感じます。そのことを法然上人のご生涯から拝することができます。当山では、毎年6月の第3日曜日に、御忌を勤めています。御忌とは、法然上人に報恩の誠をささげるとともに、私たち自身のあり方を見つめ、お念仏申す行事であります。爽やかな初夏に、お念仏のひとときを過ごしたいものです。
(2018年6月)
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