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“タイパ”という言葉があらわすように、私たち現代人は、あくせくと時間におわれて生きています。ありとあらゆる情報の渦の中に、今自分がどこに立っているのか、なにを本当に目指しているのか、わからないままに時を過ごしているのではないでしょうか。
ところで、仏さまつまり覚った者・ブッタのことを古代インドの言葉で「タターギャタ」といいます。真如から来れる者を意味し、「如来」と漢訳しました。言語学的には、真如の世界に去る者「如去」と訳しても間違えではないのですが、用法として「如去」という表現はされませんでした。去る者ではなく、来れる者とした経典翻訳者に我々現代人は、学びを頂戴できるのです。“タイパ”を越えたところに真実の世界があるのです。 |
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(2024年7月) |
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