青いお空の底ふかく 海の小石のそのように 夜がくるまで沈んでる 昼のお星はめにみえぬ 見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ金子みすゞ（詩人）
日が短くなりました。冬至までは夜の長い日が続きます。夜空を見上げると、お星さまがきらきらと輝いています。朝が来ると、そのお星さまは見えなくなってしまいますが、消えてなくなってしまったわけではありません。そのお星さまのように、見えないけれどもあると見えぬものでもあるとお念仏者の金子みすゞさんは言います。その見えないものとは、どんなに高性能のカメラでも決して写すことはできないのです。その見えないもののひとつに、阿弥陀さまの私たちを慈しむやさしさがあります。その阿弥陀さまのやさしさに金子みすゞさんは、つつまれていたのです。