今月の言葉 2013年8月

もう逢えぬ 人は幾らも いるけれど ひとりの気配に ふと振り返る


月刊「浄土」平成7年8月号 投稿の短歌 題「新盆」

 私たちは、自らの死を体験することはありません。愛する人・身近な人の死を通して、はじめてその死というものを感じ、追体験してゆくのです。かけがえのない人との別れは、いかんともしがたいものがあります。しかし、亡き人の思い出から真実の教えを感じることがあります。
お盆には、亡き人が帰ってくるといいます。亡き人は、私たちを教え・導くために帰ってみえるのです。静かに亡き人を想いつつ、お念仏と共に、このお盆を過ごしたく存じます。