いまここを 大事にせよと 桜咲く清水睦美
第二十四回伊藤園新俳句大賞より
各地から桜の便りが聞かれるころになりました。今年の札幌は、雪解けも少し早かったので、もしかすると今月の末には、開花してくれるかもしれません。
桜の花は、咲いたかと思うとあっという間に散っていきます。明日は楽しめると思っていても、突然の嵐に散っていくこともあります。静かに思うとき、考えようによっては、私たちの一生も桜の花のようにあっという間のものかもしれません・・・。しかし、桜の花の美しさとは、その儚(はかな)さを精一杯に咲いているからではないでしょうか。桜の花に限らず、美しさと儚さは表裏一体のように感じます。
命いっぱいに咲く桜の花と私たち自身を重ねる時、まさに「いま」「ここ」を大切にこの一生を生きてゆきたいと思う今日この頃です。