百葉箱 のぞく仕事を 半世紀 続けたといふ 母方の祖父山田 航
亡き肉親が我が家に還ってくるというお盆の月となりました。この時季になると、自然と亡き人の面影をふと感じ、懐かしい想いにさせていただき、なんとなく安らかな気にしてくださるのは、不思議なことです。
私たちが今は亡き身内の生前を想うとき、そこには忘れられない思い出やかけがえのない物語のあることに気付きます。一見、平凡に見える人生もそれは唯一のものです。この歌のように、ひたむきなおじいさんの姿にも様々な忘れがたい思い出のなかに、涙があり、笑いがあり、汗があったことでしょう。
お盆に際し、自らの来し方を想い、それぞれのご先祖のかけがえのない思い出を感じながら、ひたむきなお念仏の日暮らしを送りたいものです。