
程遠い 月に障りが あるものか おのがまつ毛の 雲をはらせよ徳本
〝あれが悪い〟〝これが悪い〟と自分以外のものに原因を押しつけがちな私たちですが、自らを省みることの大切さをこのお歌は、教えてくれています。お月さまは、いつも私たちを照らしてくださっています。それはまるで阿弥陀さまの光明のようです。阿弥陀さまの光は、私たちの心の闇を照らし、お念仏申す私を決して見捨てないのです。自己中心的あり方をしている私たちは、阿弥陀さまの存在をなかなか感じられません。しかし、阿弥陀さまは、それでもなお私たちを救おうとたゆまずはたらきかけてくだっさっている本当にやさしい如来さまなのです。