生のみが我等にあらず 死もまた我等なり清沢満之
お盆には亡き人が還ってくるといわれます。この時季になると、自然に親しかった亡き人を想うのが、私たち日本人ではないでしょうか。日常の営みにおいては、死ということを意識することは少ないでしょう。ときには、あえて死ということを避けることもあります。しかし、生きているということは、必ず終わりがあります。もっと言えば、終わりがあるからこそ、人生なのです。生も死も含めて、私たちだと心から感じたとき、真実の生き方を歩むことができるのです。そんなことを感じるお盆のよき風情です。