今月の言葉 2020年4月

散れば咲き 咲けばまた散る 春ごとの 花のすがたは 如来常住

一休

桜の便りが聞こえる頃になりました。今年は、暗澹とした世の中の雰囲気から、晴れやかな気持ちでお花見をすることができないかもしれません。しかし、桜は春が来れば爛漫たる花を咲かせて散っていきます。その姿は、目には見えない法則があるように、毎年毎年花を咲かせては散っていきます。それは、自然の真理をあらわしているかのようです。
 人類の長い歴史の中で、疫病に悩み苦しんだことはどれほど多くあったことでしょう。今、私たちが直面している事柄のみに目をむけることなく、千年・二千年を一単位に考える必要があるのではないでしょうか。そして、目まぐるしく変化するこの世の中で、変わることのない如来さまの御心(みこころ)を深く感じたいものです。