浄土にて また逢ふまでの 夜長かな句仏
日が短い季節となりました。雪国に暮らす我々にとって、これから寒さがつのり、雪虫の飛ぶ頃になると、なんとなく気分が沈むことがあります。憂鬱になるこの夜長の時季ですが、お浄土という世界に目をむけますと、私たちの暗闇を照らしてくださる灯(ともしび)をありがたく感じることができます。お念仏申す私たちは、今生での別れがあっても、真実の世界であるお浄土での再会が待っています。その再会の日まで、たとえ長い夜であっても、阿弥陀さまの光に包まれつつ、この道を歩んでいきたいものです。