今月の言葉 2022年5月

青い若葉やその中に 白いお米の実るため 死ぬるからだはその中に 死なないいのちの育つため

田中木叉

札幌の桜も散り、そろそろ田植えの季節がまいりました。稲の苗を見ると、一見雑草とかわらないように感じますが、秋になれば立派な穂を実らせます。私たちの肉体は、永遠ではありません。しかし、お浄土をめざし、お念仏にはげむ者にとってこの身体は、永遠のいのちへとつながる大切な器(うつわ)です。「往生すべき念仏申さん身をば、いかにも育みもてなすべし」とお念仏の元祖法然上人もお示しです。