ひさかたの 月の光の清ければ 照らしぬきけり 唐も大和も 昔も今も 嘘も真も大愚良寛
今年の札幌は、ゆく夏の残る暑さが厳しい９月を迎えております。とは言うものの、秋の風光も感じております。夜空を見上げると、お月さまが映える季節となりました。お月さまの光は、如来（仏）さまの私たち生きとし生けるものを救う光にたとえられます。如来さまのやさしい光は、場所を選ぶことなく、過去も現在も常に私たちを照らしてくださっています。さらに、如来さまは虚勢を張る私も、ありのままの私も、どのような情況にある私でも、見捨てることは決してありません。私のすべてを受け止めてくださるお方が、如来さまなのです。闇夜を照らすお月さまのやさしい光を感じると、如来さまの御心(みこころ)に触れるようであります。