いつの間にか夏の気配がうすれ、秋の風光を感じる頃となりました。この『徒然草』の言葉は、我が国の文化や思想・心性を見事に表現したものだと思います。“白黒はっきりつけない”“察する文化”“曖昧さ”等々の我が国特有の姿を見出せます。四季は、四つに分類されていますが、それは決して分断・孤立しておらず、互いに作用し合いながら、関係性を保っています。我々の祖先は、綿密できめ細やかな感性を持ち合わせていました。現代は、「察する文化が面倒くさい」「はっきりしない言い回しが煩わしい」という声も耳にしますが、この我が国特有の感覚を大切にしたいと最近特に思われます。永い歴史のなかでつちかわれた事柄にこそ、我々がこれから歩むべき道があるのではないでしょうか。
(2022年9月)
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